だるまちゃんとリコちゃん(または、過去からの呼び声)
今日は、実家で母と過ごしてきました。
二年前に父が亡くなったので、母は現在ひとり暮らし(でも猫たちはいる)。
だいぶ父の遺品も片付いたな……と思ったら、何やら部屋の片隅に異彩を放つ者たちが!(写真参照)
こ、これは……!
だるまちゃんとリコちゃん!!
〝だるまちゃん〟は、絵本「だるまちゃんとてんぐちゃん」の主人公で、私の大好きな人(だるま?)!
なかでも、〝だるまどん〟(だるまちゃんのパパ)が勘違いして素っ頓狂なモノを出したとき「これじゃない!!」的に怒る表情がお気に入りで、母に「あのだるまちゃんを作って!」と要請、ぬいぐるみを作らせたのでした。
母いわく、「こだわって、ボディはウールにした」そうなので、虫食いだらけですが、健在であったか……!
今ひとり、右の子は〝リコちゃん〟といって、二歳児くらいの大きさの抱き人形。
私が生まれたとき、お友達になるように(?)与えられたものですが、申し訳ないことに、私はリコちゃんが苦手だったのです。
小学校に上がるまで、自分は男の子だと思っていたこともあり、リコちゃんとはほとんど遊びませんでした。
長いことしまわれていた彼女を不憫に思った母が、古いセーターを手直しして着せ、どっから調達したものか、ドキンちゃんの靴下まではかせて再デビューさせた模様。ちなみに、ふたりの間にいるアザラシの出自は不明です。
子供が小さかったころの思い出の品を並べ、ふっと安らぐコーナーを作りたい。
おそらく、母はそう思ったのだと思います。
それはいい。しかし……!
次に訪れたとき、昔描いた少女マンガやらポエム集やらが並んでいたら、たぶん私、その場で絶命すると思うのです。
ママ! お願い、やめてあげて……!!